【あらすじ】
セントラルパークで騎士のコスプレをした男の死体が見つかる。木製の槍で腹部を刺されたのが死因だった。周辺には多数の馬のひづめの痕があり、多量の血液を浴びた馬も発見された。同じ夜、高級ホテルのスイートルームで男の死体が発見された。アイスピックで脳幹を指されたことが死因だった。一見無関係に見える二つの事件だったが、二人の被害者の瞼から同じ女性の指紋が発見される。二人は同じ人物に見取られて死んだのだ。ペイトンが新人検死官に付き添って現場に出、死体を引き取ってラボに帰ってきたところ、何者かの襲撃を受けて死体を奪われるという事件が発生した。数時間後、イーストリバーで死体が発見されるがバッグを開けて確認しようとしたところ、息を吹き返す。ペイトンの検死が誤っていたのか? それとも死人が本当に生き返ったのか?
☆ネタバレ感想は続きをどうぞ☆
◆デレク・カーソン殺害事件
担当:ステラ 現場刑事:フラック
騎士のコスプレ男はデレク・カーソン。悪性の脳腫瘍を患っており余命いくばくもない身体だった。事件当夜は女性と一緒で、彼の指輪には彼女のものと思われるキスマークが残っていた。プラスチック製のチェーンメイルにはタンギモウジアの花が差し込まれていた。
◆ボブ・スミス殺害事件
担当:ホークス、リンジー
高級ホテルのスイートルーム見つかった男はボブ・スミスであることがわかる。彼はブロンドの女性とベッドを共にし、彼女に殺害されたのだ。だが、女性のDNAはデータベースでヒットしない。さらに調べを進めると、デレクの瞼とボブの瞼から同じ女性の指紋が見つかる。DNA鑑定の結果、ボブと寝たブロンド女性が二人の瞼にふれ、死を見取った人物だと判明する。だが、デレクのキスマークの女性とは別人であることがわかった。
◆ブロンド女性を探せ
事件当夜、ホテルに5回も電話をかけてきた女性がいたことが分かる。女性は不動産会社に勤務するイザベラ。あの夜電話したのは仕事上の連絡があったからだという。DNAの提供を依頼するが、断られてしまい、事件は手詰まりかに思われた。だが、不動産会社のパンフレットには、自分のDNA配列をアート化した「DNAアート」をバックに映るイザベラの姿が。分析の結果、デレクの指輪にキスした女性がイザベラであることがわかった。
◆タンギモウジア
デレクのチェーンメイルについていたタンギモウジアの花は汚染防止の塩化カルシウムで変色していた。そこから割り出された温室は精神科医ヘンリーのものだった。彼は末期患者対象のセラピーを行っており、デレクもボブもイザベラもメンバーだったことがわかる。彼の温室でマリファナが栽培されているのを見つけて問いただすと、ジェニーという患者が医療用マリファナを使用していたことがわかる。彼女こそがブロンドの女性に違いない。だが、捜査員が駆けつけたときには、彼女はマリリン・モンローを模倣した姿で亡くなっていた。
◆真相
デレク、ボブ、ジェニー、イザベラの4人はヘンリー医師の主催する患者グループのメンバーだった。才能と容姿に恵まれ、前途洋洋たる若者でありながら、ともに死病に取り付かれた彼らは、次第に自分自身の望む方法で死ぬことを考えるようになる。だが、イザベラだけは途中で考えを変え3人を止めようとしたが間に合わなかった。ホテルにかけた電話も、デレクの指輪に残したキスマークも、自殺を止めようとしての行動だったのだ。ジェニーはデレクとボブを殺害したあと、自身も薬を飲んで自殺したというのが事件の真相だった。死を前にした若者たちの行動を見て、ステラはPCR検査を受け、HIVに感染したか否かを突き止める決心をする。
ステラってこういう事件と縁がありますよね。末期がん患者であることを周囲に悟らせないで元気に生きていた女性の話。お人形のように綺麗な姿で見つかったあの女性と、今回のマリリン・モンローを模倣したジェニーの姿が重なりました。でも片や最後まで諦めず、片や自ら死を選ぶ、と全く対照的です。こういう話に関しては、自分自身まだ死を意識する年でもないし、実感がわかないので「自殺はいけない!!」と単純に断ずることも出来ません。死を意識しながら生き抜くって大変なことだと思うんだよなあ。
ついにPCR検査を受ける決意を固めたステラ。ここで検査用に取られた血液サンプルが思わぬ事件を呼び込むことになります。
◆コート・ピーターソン殺害未遂事件
担当:マック、ダニー
ペイトンの乗った車が襲われたと聞き、慌てて駆けつけるマック。ペイトンは頭に軽傷を負ったものの、大事はなかったが、死体が盗まれてしまった。数時間後、イーストリバーで遺体が見つかるが、驚いたことにバッグを開けた途端に遺体が息を吹き返す。本当に死んでいたのかと訪ねるマックに、ペイトンは自分の経験と知識を疑うのかと反論する。死んだと間違われた男、コート・ピーターソンは病院に搬送されるが脳死状態だった。早速マックとダニーは遺体を入れていたバッグに残る遺留品を調べる。
◆逃走した車
ペイトンは犯人の顔を見ていなかったが、車が逃走しようとしてゴミ捨て場に激しく衝突していたと証言する。ダニーは衝突痕からナンバープレートの番号を復元し、市議の息子、クリストファー・ボウフィールドの車であることを突き止める。だが、クリストファーは親の権力を傘に来て尊大な態度を取るのだった。
◆ヤギの毛
死体バッグからは、あまりにも太い蜘蛛の糸が見つかる。さらにそこからはヤギのDNAが検出された。自然界にはありえないものだ。マックとダニーは遺伝子操作を行っている研究室を探し出す。クイン教授の研究室を訪ねると、蜘蛛の遺伝子を導入されてミルクから蜘蛛の糸をつむぎだすヤギや、背中に耳がはえたねずみなど、奇妙な動物がいた。だが、クイン教授は容疑を否認する。
◆コートの血液から見つかった薬物
コートの血液中から、抗凝固剤、硝酸銀、硫化水素が検出される。その成分を見て、マックはクインたちの真の目的が人工冬眠の実験だったのではないかと推測する。早速ペイトンを呼び、ねずみを使った実験を行うマック。硫化水素を吸わされたねずみは心停止状態になるが、再び酸素を与えると息を吹き返した。コートはクインの実験助手、またクリストファーも彼の学生だったことが判明し、薬物の入手経路などから、コートの死が実験の失敗によるものであることが証明される。だが、クインもクリストファーも人工冬眠が成功したことに狂喜するばかりで、人一人を脳死に追いやった責任は一切感じていないのだった。
冒頭の取り乱したマックが素敵です。いつも冷静沈着で、自分が聞きに陥っても絶対動じないマックですが、愛する人の身に危険が迫るとこんなになるんですね〜〜 ペイトンとラブラブで焼かせますね。絶対に死亡していたはずなのに、死体が息を吹き返して自信を失うペイトンに、ねずみを使って人工冬眠の実験をしてみせるところも、捜査の一環とはいえ彼女への気遣いが見えて素敵でした。しかし、その道の専門家であるペイトンも知らなかった蘇生事例をよく知ってるよなあ、マック。
以下余談。
DNA提供を求められて断るイザベラの会話を聞いていて、字幕なかったら絶対理解できなかったよな、自分と思ったことが1点。
Q: Would you mind giving us finger prints and DNA sample?
A: Actually, yes. I would mind.
わたしがなんとなく聞き取ったものなので、間違ってる可能性大です。日本語で考えちゃうと「指紋とDNAサンプル提供していただけますか」「もちろんダメです」って会話になると思うんですが、英語の場合こういうやり取りになるんですね。わたしだったらうっかり"No."って言っちゃって「おお、お前はかまわないんだな、じゃあ指紋とDNAよこせ」って言われちゃう気がします。絶対英語圏には行くまいぞ。
