CSI: NY 310 スウィート16(Sweet 16)
【あらすじ】
プロ・ベースジャンパーのジェフ・スコットがビルからのジャンプに失敗して墜落死した原因は大量死したハトがパラシュートの上に降り注いだことによる制御不能。集団飛行していたハトが同時に死んだのは、エサに毒が盛られていた可能性が高かった。また、ハトには被害者のものではない血の手形と、高速飛沫血痕がついており、別の場所で起きた事件の存在を示唆していた。大量死したハトはレース用のもので、足環から飼い主が判明する。マックとフラックが飼い主のレイ・シーリーのもとを訪ねると、彼は頚動脈を切られて死亡しており、ハト小屋にも何者かが壊そうとした痕跡が残っていた。富豪のエドワード・アーチャーソンが、娘の16歳の誕生日の最中、プレゼントして贈る予定の高級車の中で死亡していた。現場に駆けつけたホークスとリンジーが遺体を降ろそうとしたところ、リンジーが車内にいた毒蛇に手を咬まれてしまう。

☆ネタバレ感想は続きをどうぞ☆
レイ・シーリー殺害事件

担当:マック、ダニー 刑事:フラック

レイ・シーリーの所にはキッドと呼ばれるハト好きの少年が出入りしており、ハトの世話を手伝っていた。彼はハトを売却しようと考えていたらしく、キッドと揉めているところを大家のハウイーが目撃していた。また、シーリーの腕の骨に残っていた痕跡から、凶器が電動ノコギリであることが判明する。ハト小屋からは螺鈿細工に用いる貝の痕跡も見つかる。また、シーリーの指紋から彼が証人保護プログラムによって新しい身分を与えられた人物で、元の名前はルディー・サンタンジェロであったことが判明する。ルディは親しくしていた警官がIRAに殺害されるのを目撃し、法廷で重要な証言をしたため、CIAから新しい身分を与えられたのだった。


IRAってアメリカでも活動しているんですね。考えてみれば、アメリカってアイルランド系移民がたくさんいる国でした。

キッドの名前はジェシー・クイーン。保護者のパトリック・クイーンはビリヤード台の修理店を経営していた。ジェシーは亡くなった妻の連れ子だという。ビリヤード台には螺鈿細工が施される。シーリー殺害とジェシー少年が繋がった。マックとフラックが事情聴取に訪れると、ジェシーは明らかに挙動不審で、ついには逃げ出してしまう。追跡するマックとフラック。マックはジェシーの脚を捕まえるが、あらわになったわき腹に虐待の跡を発見し、思わず手を離してしまう。容疑者を逃がしたと責め立てるフラック。彼はブラック・コカインの件でフラックのチームだったトゥルビー刑事を非常にも逮捕したことを引き合いに出し、マックの姿勢を詰る。マックは、恨むべきはドラッグを掠め取ったトゥルビーだと反論するのだった。

先週何事も無く一緒に仕事していたので、二人の間にわだかまりはないのかと思っていましたが、フラックはずっと我慢していたようです。偉いなあ。

ジェシー少年が継父から虐待を加えられているのを知り、亡きクレアさんの息子・リードのことを連想して平静ではいられないマックが可愛らしくて仕方ありません。状況証拠はジェシーに不利ですがなんとかして真犯人を探そうとします。

マックは1時間以内にジェシーが犯人ではないという証拠が見つからなかったら、自分で彼を逮捕しにいくと約束。生き延びたハトを用いて飛行距離を分析する。その結果、ハトはジェシーが修理店から放したものであることが判明。足環からハトが放たれた時間もはっきりしており、ハトを追い抜いてシーリーのハト小屋に行き、彼を殺すことは不可能であると証明される。ジェシー以外で、電気ノコギリと螺鈿細工に関係するのは、父親のパトリックのみ。パトリックによれば、ジェシーはろくに店も手伝わず、学校にも行かずハトにうつつを抜かしているという。ハトとシーリーに逆恨みしたパトリックは、シーリーの留守中に、エサ箱に殺虫剤を混ぜ、電気ノコギリでハト小屋を破壊しようとしたのだった。そこへ帰宅し、彼を止めようとしたシーリーを殺害してしまったのだった。

痛ましい事件を生き延びたハトにはジェシーの母親の名前が付けられていました。「やっぱり特別なハトだったんだ」と語るジェシー少年。このハトが彼の無実を証明してくれたのですから、母親の加護があったのではないかと思わされます。マックはその夜、リードの部屋を訪ねます。ニューヨークで一番チーズバーガーをご馳走するからと連れ出そうとしますが、同情しなくていいと断られそうになってしまいます。ですがマックは亡くなったクレアのためにここに来たこと、クレアなら自分とリードが親しくなることを臨むだろうと訴えます。ですが、せっかくのディナーは舞い込んできた事件により中止に。シーリーの証人保護プログラムについて調べていたCIAのキャンディス捜査官がIRAの処刑スタイルで殺害されてしまったのでした!!

それにしても、マックの得意料理はチーズバーガー(第3シーズン第1話参照)で、ここ一番のディナーもチーズバーガーって……要するにマックがチーズバーガー好きってことだよね、きっと。NYのキャラクター造形って割と役者さんの要素が盛り込まれている気がするのですが、シニーズさんもチーズバーガー好きなんでしょうか。ああ、チーズバーガーが食べたくなるっ!!

エドワード・アーチャーソン殺害事件

担当:ステラ、ホークス、リンジー

エドワードの娘、オータムに贈られるはずだったベンツCLK350は新車であったにも関わらずボンネットに多くの傷があった。ホークスはへこみを画像処理で合成し、それがギリシアのドラクマ硬貨であることを突き止める。だがそれはエドワードと不倫していたオータムの友人が身につけていたもので、殺害とは無関係だった。誕生日プレゼントには高級すぎるベンツは、オータムに浮気を内緒にしていてもらうためのものだったのだ。リンジーを咬んだ蛇はパーティーに呼ばれていた蛇使いのものだった。付着していた成分から、エドワードの息子チャドがオータムを脅かすために車に潜ませたのだ。だが、エドワードの死因は柔らかなもので首を絞められたことによる窒息死。血中アルコール濃度はゼロだったにも関わらずポケットにはウィスキーのボトルがあり、身体には長い毛髪が付着していた。


ウィスキーのボトルは、オータムに嫌われていた友人がパンチに酒を混入しようとしていたのを取り上げたものでした。長い毛髪はヘアケア製品に触れた痕跡が一切ないヴァージン・ヘアのもの。つまり、最高級のヘア・エクステンションに用いられている髪の毛。関係者の中でエクステンションを見につけていたのは妻のデブラでした。彼女はかねてから娘を溺愛するエドワードに憤りを感じており、ベンツCLKに乗せられたときに怒りが爆発。エクステンションで夫を絞め殺してしまったのでした。

今回のテーマは親子関係。パトリックは妻の残したジェシーをお荷物としか思っておらず、虐待を加え、ついには殺人事件まで起してしまいました。一方のエドワードはベンツをポンとプレゼントできるような大富豪。ところが、その富に任せた溺愛ぶりが殺害の動機でした。一方の事件は母親が不在、一方の事件は母親が容疑者。家庭環境も経済状態も見事なまでに対照的です。エドワードの件があるから、多すぎる富はかえって害になるともいえますが、やはり貧困は犯罪を招くと思います。マックがリードのことを気に掛けられるのも、彼に余裕があるから。もちろんマックのような性格であれば、自分の生活費を切り詰めてでも妻の忘れ形見のことを守ろうとすると思いますけど……

第3シーズンの面白さを堪能できたエピソードでした。ブラック・コカイン事件に端を発するマックとフラックのわだかまりが、このまま次週のエピソードにまで続いていくわけで。エピソード単独で楽しめると同時に、シリーズとしての伏線もちゃんと用意してある。本当に続きが楽しみです。でもネット上で瞥見した限りでは、第4シーズンは脚本家組合のストのせいでガタガタな出来みたいですよね…… 練り上げられたアメリカドラマのストーリーの面白さが好きなだけに残念でなりません。

テーマ:海外ドラマ(欧米) - ジャンル:テレビ・ラジオ

【2008/03/16 20:49】 | CSI: NY 3 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
<<CSI: NY 311 レイジング・シェーン(Raising Shane) | ホーム | ライラの冒険 黄金の羅針盤>>
コメント
【見ごたえがありましたね。】
なんの小説だったか映画だったか、IRAの活動資金の一部はボストン(を含む東海岸在住のアイルランド系アメリカ人)からの献金でなりたってる、なんて話をみかけたことがあります。

それはさておき、この回の私の印象は「フラックってば、マックに甘えてないかい(北海道弁で…)」でした。同僚が不正で逮捕されてショックなのも、その逮捕に自分が手を貸した形になってしまって辛いのも、わからないでもないのですが…。

フラックは日頃、容疑者や容疑者とは呼べないような立場の人にまで、とても高圧的に接しますよね。それが、罪を憎む正義感からなのだと思っていたのに、身内が絡んだとたん詭弁に近い言い訳をして、きちんと筋を通したマックに八つ当たりして…。マックが、切れたりせずきちんと反論してくれる人だから、それに甘えて気持ちをぶつけているように見えてしまいました。
昨日の放送は見損ねてしまったので、2人のこのわだかまりがどうなっていくのか、とっても気になっています。

事件のほうは、子供を虐待した挙句に殺人を犯す父親と、子供をスポイルしてしまうほど溺愛して殺されてしまう父親。二つの親子関係の対比が見事で、色々考えてしまいました。そういえばケン・ローチの同名の映画がありましたね。あれも親子関係の映画だったような…。

鱗さんの読み応えたっぷりの感想を拝見して、あれこれと考えが広がっていってしまいました。長々とスミマセン。
【2008/03/16 22:15】 URL | koyorin #3m4C9JA6[ 編集] | page top↑
【>koyorinさん】
言われてみると、フラックに限らずCSIラボのメンバーも、結果的に無関係だった人たちにまでかなり高圧的な態度で尋問していますよね。もちろんそれが尋問のスタイルなんでしょうけれども。

この「マックに甘えてるんでないかい」なフラックなんですが、今週放送のRasing Shaneを見るとまた印象が変わるんじゃないかな〜〜と思います。土曜日は見逃してしまったそうですが、ぜひぜひ水曜日の字幕版、ご覧になってください。

たぶん、ベテランと呼ばれるようになっても捜査と個人的な思い入れを切り離すのは難しいんじゃないかと思います。劇中でマックがいくつという設定なのかよくわかりませんが、演じるゲイリー・シニーズと、フラック役のエディ・ケイヒルが親子といってもいいぐらい年が離れているので、フラックの青臭い、そして時には身勝手とも取れる振る舞いもマックなら受け止められるんじゃ……と思ってしまう自分がいます。

マックは、ジェシー少年を虐待を受けていたから逃がしたと言っていますが、重要参考人を逃がしたことには違いないし、フラックには知る由もないけれど、リードのこととか色々なことが頭をよぎったから力が抜けてしまったんじゃないかと思うんですよねえ。捜査官たちは色々な個人的な思いを胸に抱えて捜査に臨むわけですが、歳月をかけてその思いに折り合いを付けて冷静に向き合うすべを身に着けるのかな、と。あのステラだって「感情を切り離すことは無理」って言っていましたし。

ケン・ローチの同名映画については知りませんでした。単に、オータムが16歳の誕生日だからSweet 16なんだと安直に考えていました。お恥ずかしい!!

わたしも先週の話だけ見た時点では「これだからあんたは!!」みたいなフラックの台詞に憤慨した一人でした。でも最新話を見てガラっと印象が変わりました。

ぜひ、水曜日見てみてくださいねっ!!
【2008/03/16 23:52】 URL | 鱗 #MyJ0QW/M[ 編集] | page top↑
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://double06.blog3.fc2.com/tb.php/402-e049bb86
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |