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Dr.HOUSE 702 スケボー少女 (SELFISH)

【あらすじ】
チャリティー・スケボー大会の最中に、14歳の少女・デラが不整脈を起こして倒れた。心電図やCTの結果、心臓には異常が見られない。彼女の兄は筋ジストロフィーだが、急激に発症するものではないため、その可能性も低い。ハウスはカディとつきあい始めたことを周囲に知らせたくて仕方ないが、カディは人事にそのことを報告するまで公表は避けるよう求める。仕事と恋愛は分けて考えたいというのだ。フォアマンはサーティーンが休職届を出して突然失踪してしまったことを伝えるが、ハウスは気にする様子もない。


デラはスケートボードの大会に出て活躍しているばかりでなく、学業成績も優秀で科学部に所属している活発な少女だ。風邪を引くこともないという。彼女がQT延長症候群だった場合、スケートボード場の光や騒音で発作が引き起こされた可能性がある。ハウスはデラにストレスを与えて発作が出るかどうか確かめろと指示する。ハウスとカディは人事の面接を受け、仕事でハウスを優遇しないことなどを誓う書類にサインさせられる。ハウスがデラに心臓発作を誘発させる検査を指示したことを知るとカディは即刻やめさせる。いつもなら反抗しそうなものだが、ハウスはあっさり引き下がり、より安全性の高い検査を指示する。だが、その検査を行う前に新たな症状が出る。腎不全を起こしたのだ。

心臓と腎臓がやられたのはアミロイドーシスのせいだと考えたハウスは、兄から提供を受けて骨髄移植を指示するが、病気と闘う兄から骨髄を抜くことは出来ないと拒否されてしまう。彼女を説得しようとするうちに、今度は血胸が起った。肺の出血箇所を必死に止めようとするが、あまりにも出血がひどいため、ハウスは肺にフォームを入れる治療を行いたいと提案する。しかし、肺がダメになる可能性があるためカディに拒否されると、ハウスは今回もあっさりと引き下がった。心臓、腎臓、肺に障害が出たことから、グッドパスチャー症候群の可能性を考え、ハウスは生検を指示して帰宅する。カディとベッドで過ごしていると、チェイスから電話があり、検査結果を告げられる。デラはグッドパスチャー症候群ではなく、リンパ脈管筋腫症(LAM)であることが判明した。

幸い、肺の提供を受けることができたが、移植後肺の機能が低下しはじめた。拒絶反応か、肺が感染を起こしたかだ。拒絶反応であればステロイドが有効で、感染であれば抗生物質が効くはずだ。だが、ステロイドも抗生物質も効かずデラの肺はどんどん悪化していく。ハウスはLAMの診断が間違っていたのだと考え、デラ本人に何か隠している症状はないか尋ねる。両親は風邪も引かない元気な子だと否定するが、デラは初めて1年くらい前から耳の痛みと胸のつかえを感じていたこと、デンバーのスケボー大会でその症状を自覚したことを告げる。風邪ににた症状と、高地で悪化することから、ハウスは鎌状赤血球症の結論に達する。この病気で血管が壊れたせいで、LAMの擬陽性が出たのだ。二つめの肺の提供を受けることはできない。このままではデラは死んでしまうがハウスは解決策を思いつく。

兄から肺と骨髄の提供を受ければよいのだ。その話を聞いたカディはハウスの所に飛んできてそんなことはさせられないと反論する。ハウスは今度もあっさりと引き下がった。その様子を見て、カディは自分にはハウスを監督できないこと、誰か他に監督者を探してこなければならないことを痛感する。ハウスのオフィスにデラの父親が現われ、デラを助ける方法があるのならば何でもいいから教えてほしいと懇願する。ハウスはついに兄の肺と骨髄を移植する方法があることを告げ、遅くとも朝までに決断するよう求めた。両親が何やら喧嘩しているのを見たデラは、状況を察して自殺しようと病室を抜け出す。幸い、倒れているところを発見されたが、肺の機能は大幅に下がってしまった。両親は即断しなければならなくなる。

カディは自分の代りにハウスの監督をしてくれる者を探すが、引受け手がいない。気弱になった彼女は、どうしてもというなら両親に、兄から移植するという選択肢を教えてもいいと告げる。ところがハウスは数時間前に伝えていた。ところがその話を聞いてもカディは怒る気になれない。明らかにハウスとの恋愛関係が影響を与えていた。そこへ、デラの両親が移植はしないという結論に達したと伝えに現われる。それを聞いてハウスは娘を見捨てるのかと両親を責める。カディは息子にも生きる権利はあるのだとハウスに反論する。二人は両親を置いて激しい口論を始めてしまうが、その様子をヒューゴに聞かれてしまう。ヒューゴはデラに自分の肺を受け取って欲しいと懇願する。

移植を巡る口論は、カディとハウスがつきあい始めてから初めてのものだった。カディは、こうして残酷なまでに正直になれば自分たちはやっていけるのかもしれないと気づく。

■感想
今回のエピソードの原題は"Selfish"、「自分本位の」とか「利己的な」といった意味ですね。患者のデラは身体の不自由な兄のために、スケボーに挑戦し、科学部にも入る活発な女の子。しかも、難病に苦しむ兄に比べれば自分の苦しみなど大したことはないと、不調を隠し続けたために、チームは鎌状赤血球という診断にたどり着くことが出来ませんでした。兄のヒューゴは、自分の代りに様々なものに挑戦しているデラのことを十二分に理解しており、感謝しています。だからこそ、自分の命を縮めることになっても、肺を提供しようとしました。むしろ、「自分本位」とは真逆の兄妹です。

自分本位の権化のようなハウスですが、カディとつきあい始めてからというのも、自主的に外来の診察を行い、無謀な検査や治療を行わず大人しい限り。カディもカディでハウスが勝手なことをしたときに、怒らなければならないと思いつつも今ひとつ本気になりきれません。新しい関係性になじめず、お互いに譲り合っていた二人が初めて本音でぶつかり合い、新しい距離の取り方を模索していく、そんなエピソードでした。

でもなあ……わたしにとってはなんだか後味の悪いエピソードでした。いくら患者の生き死にがかかっていても、お医者さんは何十人、何百人の患者を診なければならないし、お医者さんにはお医者さんの人生があるってことは分かっています。でも、両親が娘の命を取るか、息子の命を取るかという究極の選択を迫られるというシリアスなエピソードの後ろで、カディが「わたし、あなたのことを監督できる自信がない」だの、兄が自分の命を差し出す決断をした後ろで「ラッキーだったな」「わたしたち、こうやって本音でぶつかったらやっていけるかも」っていう会話は、これがお医者さんの現実だったとしても、フィクションとして非常に後味が悪かった。

ハウスが両親を責めたてたのも、ヒューゴならば自分の肺を差し出すだろうと踏んで、彼に聞かせるためにわざと喧嘩をふっかけたのかと思いましたが、どうやらそういうわけではなく、ただの喧嘩だった様子。ハウス先生のくせに考えが浅いところも気にくわないなあ。シーズン7の前半てどうもこういう脚本のマズさが目立つような気がするんですよね。シーズンを重ねるごとに、初期シーズンでわたしが好きだった脚本家さんたちはみんなえらくなっちゃって書かなくなっちゃったし。Houseのシーズン最終話はどれも秀逸だと思ってましたが、シーズン7の最終話は何がやりたかったんだかって気もしますし。やっぱりシーズン7はパワーダウンしてる気がする~~!!

ハウスとカディが新しい立ち位置を模索するエピソードはあってもよかったと思いますが、今回の患者のシチュエーションは、男女の惚れた腫れたの裏で展開するにはあまりにも重すぎた気がします。
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