FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Dr.HOUSE 621 ストレス(Baggage)

【あらすじ】
ノーラン医師とのセラピーに遅れてきたハウスは、今週あったことを話すように求められ、彼が最近担当した記憶喪失の女性のケースについて語りはじめる。自分のことを話すようにいわれても、はぐらかすように患者のことを話すハウスだったが、ノーラン医師との対話を通じて、彼を悩ませているストレスが何か、徐々に明らかになっていく。

Dr.HOUSEの脚本家陣お得意の、現実と語り、現在と過去が錯綜する例のパターンです。シーズン1の『三つの寓話』で最初この手法を見たときは本当に吃驚したけれど、わたしはこのパターンが大好きなので、このエピソードもかなり好きです。ただし、あらすじにまとめるのは難しいんですけどね。

■遅刻
ノーラン医師によるセラピーに遅れて現れたハウス。理由を尋ねてものらりくらりとかわすばかりだが、彼が何かストレスを抱えており、そのせいで脚の痛みが増しているのは明らかだった。ノーランが平凡な一週間だったのかと尋ねると、ハウスはERでカディに任された患者の話を始める。ジョギング中に見当識障害を起こした記憶喪失の女性だ。MRIに異常は見当たらない。持ち物は心拍計だけ。ハウスは患者の履いている靴が一足400ドルもすることから、彼女が金持ちであることを見抜く。ハウスの話を聞いていたノーランは、患者のことには触れず、彼がERにいた理由を尋ねる。ハウスは渋々、ウィルソンを避けていたのだと打ち明けた。サムと本格的につきあい始めたウィルソンに、出て行ってほしいと頼まれたのだという。ノーランは、本当に平気なのか、裏切られた気分はしないかとたたみかけるが、ハウスは冷静な返答をするばかり。ノーランはセラピーに遅刻してきたこと、カディに頼まれた患者を引き受けたことをを指摘し、ハウスが現実から逃避しようとしているのではないかと尋ねるが、ハウスは本当に珍しい症例だったのだと反論する。

■アルビー登場
患者の白質と灰白質の境目は、若干曖昧になっていた。チームは毒物の影響だと考えて、いつものように家捜しをすることにする。だが、肝心の家が分からない。そこでハウスは患者の心拍計の製造番号から購入した店を割り出し、その周辺に彼女を連れ出して記憶を刺激してみることにする。ノーランは、患者と触れ合わないハウスが自ら乗り出したことを知り、驚くがハウスは病院を出ればウィルソンを避けられるからだと言う。ノーランが昔の家を避けるためかと尋ねると、ハウスは旧居にはもう戻ったと答えるのだった。その日の出勤前、ハウスがかつて住んでいた家に戻ると、驚いたことにアルビーが上がり込んでいた。風呂の窓が開いていたのだという。移民局に追われているので知り合いであるハウスを頼ることにしたのだ。彼はハウスの許可なしに家具を売り払い、部屋をリフォームしていた。ハウスはこれ以上勝手に改造されないように、アルビーも連れて患者と一緒に電気店の周辺に行くことにした。ノーランは、何かを忘れるためにアルビーをそばに置くことにしたのではないかと指摘するがハウスは認めない。

■夫だと言われても
心拍計を買った電気店に行っても、患者は何も思い出さなかった。ハウスは、アルビーが移民局に追われていることを思い出し、アメリカ領であるプエルトリコ出身の彼がなぜ移民局に追われているのか尋ねる。すると彼は、出生証明書を無くしてしまい、再発行を求めようにも役所が燃えて記録がなく、業を煮やして証明書を偽造したのだが、それがばれてしまったのだと答える。聴聞会でプエルトリコ人であることを証明しなければならないらしい。黙ってあたりの風景を見回していた患者だったが、何も思い出せそうにないと音を上げる。ハウスは必ず夫や友人に出くわすはずだと励ますが、アルビーはドーナツショップを見かけて食べたいと言い出す。却下しかけたハウスだったが、患者が長距離ランナーであることを思い出し、栄養補給にドーナツを購入していた可能性に思い当たる。3人が店のドアをくぐると、店員の女性が患者のことを覚えていた。そしてドーナツ当選者の中に夫の名刺があったおかげで、彼女の身元が判明する。名刺にあった住所を尋ねると、中から心配した夫が現れた。だが、彼女・シドニーは何も思い出せない。

■過去を恐れる
リビングで夫から事情を聞くハウス。夫によれば、警察に届けを出して周囲の病院を調べてもらったものの、PPTHは長距離ランナーのシドニーにとってもあまりに遠すぎたため捜索の対象外だったのだという。リビングの棚には、シドニーが長距離走で得た盾や賞がところ狭しと飾られていた。だが彼女は何も思い出せない。彼女は集団訴訟が専門の弁護士で、ストレス解消に走っていたのだという。シドニーは一切記憶にない夫よりも、病院で助けてくれたハウスの方に親近感を抱いており、夫もそのことに気づいていた。ハウスは夫婦の間で奇妙な位置に立つことになった。シドニーが最近担当していたのは、メタン汚染の訴訟だったという。メタン中毒は彼女の症状に合う。毒物中毒の可能性も調べるため、家にあった洗剤と薬類を持って病院に帰ろうとするが、突然シドニーが倒れる。脚の感覚がなくなり失禁を起こしたのだ。この2つの症状は複雑部分発作によるものと考えられる。毒物とメタン中毒の可能性はなくなった。そこまで話を聞いたノーランは、ハウスが自分の個人的な問題(毒物、脳損傷。いずれも前シーズンでハウスが幻覚を見た際に疑った症状)を患者に投影しているのではないかと指摘し、なぜ過去を恐れるのかと尋ねるが、ハウスは過去ときちんと向き合ったと答える。

■人間関係
ハウスはアルビーに売り払われた品々を取り戻すために質屋に赴く。お気に入りのコーヒーテーブルと、貴重な医学書5冊のうち4冊は買い戻すことが出来たが、とりわけ大切にしていた『急性腹症へのアプローチ』だけはすでに売られてしまった後だった。ノーランはなぜそうまでして売られたものを取り戻そうとするのか尋ねるが、ハウスはウィルソンに追い出されたこととは関係ないと言って激昂する。ハウスはノーランに、アルビーと家でアメフトごっこをして遊んだ話をする。ハウスがオフィスにいないのを心配してウィルソンが尋ねてきたのだが、何を言ったかは話したがらない。アメフトごっこで激しく動き回ったせいで、アルビーが母親の形見のロケットを取り落とす。ハウスはアルビーに聴聞会の手配をしたと伝えるが、アルビーは刑務所に入れられるかドミニカに強制送還されるかのどちらかだと言って拒否する。この話を聞いて、ノーランはハウスが人を気にかけないと言いつつ正反対の行動をしていると指摘する。

■記憶か命か
ハウスがアメフトごっこで楽しんでいると、病院から何時間待ってもシドニーが発作を起こさないという連絡が入る。ストレスをかけろと指示するが、彼女は夫と激しく口論しており十分にかかっているはずだという。彼女は大学時代自堕落な生活を送っていたのだが、弟を自動車事故で亡くしてから、目的のある人生を望むようになり一念発起して弁護士になったのだという。だが、記憶喪失で性格が元に戻った今、彼女にとって仕事は退屈でしかなかった。ハウスはシドニーが精神的に若返ったせいで、大人の話について行けなくなり、夫に退屈しているのだと分析するが、ノーランは今の自分とハウスと同じで共感できていないことが問題だと指摘する。夫は過去を共有しているつもりだが、記憶のないシドニーには押しつけでしかない。妻を失うまいと焦って強引になると、彼女はなおさら反発する。実際夫は彼女を失いかけた。視床下部損傷による尿崩症で肺水腫を起こし、呼吸困難に陥ったのだ。ハウスは海綿状脳症が原因だと考え、患部の除去を指示するが、彼女の長期記憶は失われてしまうことになる。

■ウィルソン
患者について蕩々と語るハウスに、ノーランがついに痺れを切らす。ハウス自身に関わりのあることを話すよう指示したのに、患者の話をするばかりだからだ。これ以上何を聞いても無駄だと言うと、ノーランはセラピー時間内だというのに雑誌をめくり始める。ハウスも折れることなく、部屋から出て行こうとする。ノーランは背を向けたハウスの二の腕の裏側に、ブーツで踏まれたような内出血があるのに気づく。問い詰めると、バーで酔いつぶれて喧嘩をふっかけ足蹴にされたのだという。ノーランはハウスが何か失敗をして自らを罰するため、わざと痛めつけられようとバーに行ったのではないかと分析する。ハウスも遂に、自分は何か失敗したかもしれないと認める。そしてようやくウィルソンの話を語り始めるのだった。

■その奥にあるもの
ウィルソンは質屋に300ドルもの金を掴ませて、ハウスの本が誰に売られたか聞き出した。そしてやはり同居を続けようと申し出る。だがハウスはその申し出を断ってしまう。ウィルソンが改心したのではなく、カディの差し金だと考えたからだ。ハウスの説によればウィルソンもカディも自分たちが監視を続けなければいつかハウスが薬物依存症に戻ってしまうと考えているという。だがノーランは、ウィルソンが罪悪感にかられた結果、カディに相談し、戻ってくるよう声をかければよいとアドバイスされたという説を唱える。だがハウスはそういう明るい考え方を受け入れない。ノーランは、ハウスがあえて不愉快な考えのほうを選んでいると指摘する。そして彼はなぜウィルソンと友達なのかという問いをぶつけてくるのだった。ハウスは、離婚癖のあるウィルソンならば、いずれ彼女と別れて自分に戻ってくるよう言うだろうと答える。ノーランは、ウィルソンが原因ではないと考え、今週誰かを怒らせたか尋ねる。

■怒らせた相手
一人目は患者の夫。海綿状脳症が脳全体に広がる前に患部の切除を進めたが、患者本人は同意したものの、夫のほうは長期記憶が失われるのを理由に拒否し続ける。このままでは記憶どころか命が危ないと告げるが、夫は何か他に方法があるはずだと食い下がる。ハウスは、患者の心拍数を見ていて感染がついに脳幹にまで広がってしまったことに気づく。こうなっては手術は不可能だ。ハウスは残酷に夫妻にそのことを告げる。二人目はアルビー。ハウスは『急性腹症へのアプローチ』を買った教授の家を訪ね、本を売って欲しいと頼むがどれだけの額を提示しても首を縦に振らない。だが、ハウスのほうが一枚上手だった。ハウスが教授を引きつけている間に、アルビーが家に侵入して本を盗み出したのだ。病院に戻ると、患者は海綿状脳症ではなく、症状が全身に及んでいるという報告が来る。ハウスとの大冒険に上機嫌のアルビーだったが、突然移民局の人間が現れて逮捕されてしまう。ハウスが通報したのだ。

■新たな人間関係
ハウスはアルビーの聴聞会から病院に指示を出していた。シドニーの症状を結核の再燃だと考えたのだ。早速抗生物質の投与と、紫外線照射の指示を出す。ハウスに裏切られたと激怒するアルビーだったが、聴聞会が始まってハウスの意図が明らかになる。ハウスがDNA検査の証明書を証拠として提出し、プエルトリコ人であることがはっきりしている亡き母親との血縁を証明したのだ。晴れてアルビーはプエルトリコ人であることが証明された。病院に戻るとシドニーが危篤状態に陥っていた。ハウスは、紫外線照射室に運び込まれる彼女の脚に古いタトゥーの後を発見する。彼女は生活を改めた際にタトゥーを消していたが、皮膚の深部にインクが残っており、紫外線ランプで浮き上がって見えたのだ。長距離走を始めたことにより、免疫系が変わってインクの成分にアレルギー反応を起こすようになり、さまざまな症状が起こったのだった。皮膚移植を行い、シドニーは危機を脱した。記憶が戻るかは分からないが、ハウスのアドバイスで夫は1から彼女とつきあい直すことにした。ノーランは、ハウスがアルビーとの関係が始まり、人間関係について考えていたから、この患者の話をしたのだと気づく。だが、ハウスはそうでもないと答える。

■心の奥底にあるもの
アルビーが食べたがっていたドーナツを買って帰宅したハウスは、アルビーからの素っ気ない置き手紙を見つける。移民局の一件が片付いたからいとこと一緒に暮らすのだという。その夜ハウスは家で酒をあおり、飲み尽くすとバーに出かけた。ウィルソンとサム、カディとルーカス、アルビーといとこ。皆が誰かと幸せに暮らし始めているが、ハウスは一人のままだ。カディとルーカスの話は、ノーランには初耳だった。遂に彼は、ハウスを悩ませている問題がカディであることに気づく。『急性腹症へのアプローチ』はカディの曾祖父が書いたもので、特別なときに贈ろうとハウスが買い求めていたものだった。だが彼女はハウスから一歩離れ、違う男の元へ近づいていく。それこそがハウスの問題だったのだ。核心に触れられ、ハウスも心情を吐露する。この1年間、ハウスは努力したが周りの人間ばかりが幸せで、ハウスは相変わらず惨めなままだ。ハウスはノーランのことを信仰療法士だ、中身がないと罵倒すると、診療所を後にする。

■本日の流れ
記憶喪失

脚の麻痺、失禁→複雑部分発作→経過観察しても発作が起きない

視床下部損傷による尿崩症

脳の複数の箇所に損傷→海綿状脳症→検査で否定

徐脈、低血圧→結核の再燃→抗生物質と紫外線照射

古いタトゥーの後

皮膚の深部に残ったタトゥーのインクによるアレルギー反応

紫外線照射室で古いタトゥーの後を発見し、インクによるアレルギー反応に思い至る。学生時代のタトゥーの跡だったが、最近長距離走を始めたせいで免疫系が変化し、アレルギー反応を起こすようになった。

■感想
Baggageには中学校で習う「手荷物」という意味以外に、「ある人に特定の感じ方、考え方」という意味、あるいは「おてんば、浮気女」という意味があるそうです。今週の患者が、今でこそ弁護士という安定した職業に就いているものの、大学時代は羽目を外したおてんばで、そのときに入れたタトゥーが原因で一連の病気になっていたこと、ハウス先生が自分のものの見方から抜け出せず、ストレスを感じていることを指しているタイトルなんでしょうかね。

途中までは、我々もノーラン医師と同じように「またハウス先生の根暗思考が始まった」と思うわけですが、患者の命を救った夜に寂しく一人酒をあおり、バーで酔いつぶれて酔客に痛めつけられたという話を知るに至り、かわいそうで仕方の無い気持ちになるわけです。シーズン6のハウス先生は、ヴァイコディンと完全に縁を断ち切るべく、必死に努力をします。このエピソードでも、転がり込んできたアルビーがプエルトリコ人であることを証明してやり、患者の命を救いました。でもアルビーは世話になるだけ世話になって、問題が解決すればいとこのところに行ってしまいました。精神病院からの退院後、同居を申し出てくれたウィルソンは、一転してハウスを家から追い出してしまいました。原因不明の患者の命を救ったのに、手元に残るのは孤独だけ…… その孤独は、周囲の人々が幸せであればあるほど深くなります。

ほんとね~~シーズン6って面白かったなあと思います。でも実は、悪夢のシーズン7への伏線はこのエピソードの時点で張られていたんだよねっ。わたしはノーラン医師がなんと言おうと、ウィルソンに追い出されたことは相当ショックだったと解釈しております。でも、ここから先、Houseのライター陣は不自然なまでのHuddy押し(ハウス先生とカディをくっつける)に走るわけですよ。愛するカディがルーカスとくっついているのが問題だと言うわけですよ。まあそうであっても、このエピソードぐらいの描き方ならよかった。でもシーズン7は…… シーズン6感想文を書き上げたら、次はシーズン7かなって思ってるんですけど、どうしても気が進まないのはシーズン6最終話のラスト10分と、シーズン7の前半のストーリー展開があるからなんだよな~~ シーズン7に関しては最終話も全く気に入ってませんけどね。そりゃシーズン8でショーが終わりますよ(号泣)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。