ぬるぬるぜくす/006

英吉利、獨逸、亞米利加。おじさま求めて何處までも。

300(スリー・ハンドレッド)

かなり前にDVDを購入していたのですが、ようやく見ることができました。

以下、ネタバレ全開でつらつらと感想を述べますのでご注意を。






映画に関してはあえて説明を加えるまでもないでしょう。フランク・ミラーのグラフィック・ノベルを原作とした作品で、主演はジェラルド・バトラー。我等がデイジーちゃんことDavid Wenhamが演じるはスパルタの戦士にして、稀有な語り部の能力を持つディリオス。

『トロイ』では豆様がナレーションでしたが、『300』ではデイジーちゃんがナレーション。奇しくも古代ギリシアが絡む歴史大作でゴンドールの息子たちがナレーションをするなんてなんか面白い。共通点といえば、王の友人にして右腕のキャプテン役(名前はないらしい)が、『トロイ』のエウドロス(演:Vincent Regan)だったんですね!! 映画見ている間はさっぱり気づいていませんでした。

IMDbをたどっていて他にも面白い情報を見つけました。王妃に迫るセロン役のDominic Westって豆さまと同じヨークシャー州シェフィールド出身だったのね。ちなみに年齢は豆さまよりも10歳年下(1969年生まれ)

ああ、出演者トリビアばかりで感想がちっとも進まない……

映画全編を通して一番気に入ったシーンを。神託が下り、戦を始めることを禁じられたレオニダスはわずかな部下のみを連れてペルシャ軍のもとへ。途上、アルカディアからダクソスが援軍を連れて現れますが、スパルタ兵の少なさに愕然とします。しかし、アルカディア兵たちは職業軍人ではありません。数は少なくとも、スパルタ兵はみな生粋の兵士。王に職業を問われて雄たけびを上げるペルシア兵のかっこいいこと!!

古代ギリシアぐらい大昔の、半ば神話化されたエピソードを描く場合、神話として描くのか、人間ドラマとして描くのか、決めねばならない難しさがあると思うのですが、この作品はグラフィック・ノベルに基づいていますから、時代考証とか、歴史的事実とかを気にしないで思い切りスパルタ兵たちをヒロイックに描ききっています。このコミック的な誇張が、かえって「神話」的で、ハリウッドの歴史大作を見るときにありがちな気持ち悪さがなく、徹頭徹尾エンターテイメントとして楽しむことができました。

大好きな作品ではありますが『トロイ』は、神話的な要素を排してしまったために、アキレウスはちょっと分別の足りない猪突猛進男に見えてしまいましたし、パリスとヘレンは、自分たちの愛のためなら国一つ滅ぼしたって平気というバカっぷるになってしまいましたが(い、言いすぎでしたか? ごめんなさい)、『300』では、誇り高きスパルタ兵たちを徹底的に潔く、かっこよく描くという姿勢がブレません。

もちろん、ハリウッド映画で英語を喋る人物たちが「迫り来るペルシア軍の脅威から、われわれは自由を守り抜くために命をなげうつ」というようなことを言っているのを聞くと、米国VS中東?とか余計なことを考え始めてしまいますが、気にしない方向で。そもそも、レオニダスはギリシア人だし、ペルシアといってもアケメネス朝ペルシアはイスラム教が生まれるずーっと前の王朝。人々が信じていたのはゾロアスター教ですしね。

でもやっぱり、両腕を広げて地に倒れたレオニダスの屍は磔刑にされたキリストと重なって見えてしまいましたが、これも考えすぎでしょうか。

とにかく、戦いこそが我が命と言わんばかりのスパルタ人たちの戦闘シーンが壮絶にかっこよく、息を飲みます。家の小さなTVで見ましたが、映画館の大画面で見たらどれほどの迫力だったことでしょう。やっぱり映画は映画館で見なくちゃな〜〜 そう反省させられた作品でした。

☆吹替えキャスト☆
レオニダス:ジェラルド・バトラー(中田譲治)
王妃ゴルゴ:レナ・ヘディー(湯屋敦子)
ディリオス:デビッド・ウェナム(山野井 仁)
クセルクセス:ロドリゴ・サントロ(咲野俊介)

咲野さんは、『トロイ』でブラッド・ピットの吹替えをやっていましたね。



300<スリーハンドレッド>特別版(2枚組)300<スリーハンドレッド>特別版(2枚組)
ジェラルド・バトラー.レナ・ヘディー .デイビッド・ウェナム.ドミニク・ウェスト.ビンセント・リーガン ザック・スナイダー

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テーマ:俳優・男優 - ジャンル:映画