ナショナル・トレジャー小ネタ04 Verdammt!
今日は、ベン(ニコラス・ケイジ)とライリー(ジャスティン・バーサ)によってハウ(ショーン・ビーン)たちから助けられたチェイス博士(ダイアン・クルーガー)が、ベンが独立宣言書を持っているのを見て言ったせりふから。

Verdammt! Give me that!



字幕でも吹替でも「Verdammt!」に相当する言葉は訳されていません。字幕でもイタリック体で表示されていることからわかるように、英語ではありません。チェイス博士とゆかりの深い、ドイツ語なのです。

verdammtは動詞verdammen(厳しく非難する,弾劾する;のろう)の過去分詞からできた形容詞で、「いまいましい」「呪われた」という意味。でもここではののしり言葉と使われています。辞書では「くそいまいましい!」などと訳されたりしますが、知的な女性・チェイス博士のせりふとしてはふさわしくないような……

ドイツ生まれという設定のチェイス博士、キレるとドイツ語が出てしまうんでしょうか? 知的な女性だからこそ、英語で言うのは憚られてドイツ語で言ったとか?

ちなみに発音は「フェアダムト」です。

ダイアン・クルーガーの詳細は以下をどうぞ↓

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【2005/08/28 23:27】 | National Treasure小ネタ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ナショナル・トレジャー小ネタ03 Mazel tov!
世間の皆さんは「North Country」の公式サイトの話題で盛り上がっているというのに、敢えて関係ない記事を書く天邪鬼なブログです。今日のネタは短め。

チャプター6で、独立宣言書をハウたちから守るべく、パーティー会場に入り込んだベン(ニコラス・ケイジ)。化粧室で変装用の作業つなぎを脱ぎ捨て、鏡の前に立って襟を正しながら、ライリー(ジャスティン・バーサ)と無線で会話するシーン。

ライリー:How do you look?(字幕:どうだ? 吹替:準備OK?)
ベン:Not bad.(悪くない まあな)
ライリー:Mazel tov.(頑張れ 幸運を祈る)



このMazel tov.というどう見ても英語っぽくない綴りの言葉は、ヘブライ語またはイディッシュ語でGood luck.の意味だそうです。

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【2005/08/27 18:33】 | National Treasure小ネタ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ナショナル・トレジャー小ネタ02 パイプの謎かけ
こんばんは。ナショナル・トレジャー小ネタ集第二夜です。昨日はパイプの素材でしたが、今夜はパイプの装飾に関して。映画をごらんになった方はご存知でしょうが、シャーロット号で見つかった海泡石のパイプのマウスピースには次のような謎かけ(riddle)が掘り込まれていました。

ナショナル・トレジャーDVD チャプター2より

The legend writ.(字幕:伝説(レジェンド)は記され 吹替:伝説は書かれ)
The stain effected.(染みは浮き上がり 染みは浮き上がり)
The key in Silence undetected.(沈黙(サイレンス)の鍵は見過ごされる サイレンスの鍵は人目を逃れる)
Fifty-five in iron pen.(55の鉄のペン 鉄のペンで書き込まれた55)
Mr. Matlack can't offend.(マトラック氏も触れない マトラック氏は触れない)



字幕の日本語と吹替えの日本語を比べるために、並べて書いてみました。こういう掛詞になっているような部分は、ルビが使える字幕のほうが得をしているように見えますね。

最初の2行は受動態の文章だと思うのですが、be動詞が省略されているのはなぜなんでしょう? 英語分からないわたしにはサッパリです。

writは見慣れない綴りですがwriteの過去形、過去分詞の古い形だそう。

inには材料・手段の用法もあるんですね。

write in ink / pencil インク/鉛筆で書く
paint in oils 油絵の具で描く
a statue in bronze 青銅で作った像、銅像
speak in French フランス語で話す
in a low voice 低い声で
−ジーニアス英和辞典第三版−


このシーン見てるといつも思うんだけど、パイプの軸を粘土みたいなものの上に転がすんじゃ駄目だったのかな? 血で浮き上がる秘密結社の暗号ってところがドラマチックなんだろうけど。それでもやっぱり、歴史学をやる人が、歴史的な遺物の価値を損ねるようなことやっちゃいけないと思うんだけど…… でもまあ、年代物の羊皮紙に平気でレモン汁塗るような人たちですものね(笑)

あと、シャーロット号の中で「こう見えても俺は……」とハウ様が過去の行状を白状しますよね。「こう見えても」じゃなくて「どっからどう見ても」悪役だろうって笑いたくなってしまうのはわたしだけでしょうか? もちろん、ハウさんはとってもキュートだと思いますけど!!

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【2005/08/26 23:46】 | National Treasure小ネタ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ナショナル・トレジャー小ネタ01 海泡石
「ナショナル・トレジャー」DVD発売記念と称しまして、どうでもいいような小ネタをぐりぐり扱っていくコーナーをやってみようかと思います。

第一回目のテーマは海泡石。そう、シャーロット号と一緒に眠っていた宝の手がかりの素材ですね。まずは広辞苑の説明から。

かいほうせき【海泡石】
(Meerschaum(ドイツ)・sepiolite(イギリス))
緻密な土状または粘土状の鉱物。化学成分はマグネシウム・珪酸。多孔質不透明で軽く、乾燥すれば水に浮く。灰白色ないし白色。パイプなどに製する。



これによると、英語の名称はsepioliteとなるのでしょうが、映画の中ではMeerschaumのほうで呼ばれていましたね。ちなみにこの単語、綴りからも分かるように、元はドイツ語でMeerが海、Schaumが泡を表します。日本語の「海泡石」という名称もここからきたのでしょうね。

英語のsepioliteですが、Merriam-Webster Onlineによりますと、語源はドイツ語のSepiolithからきた言葉で、ギリシア語で「烏賊の甲」を意味するsEpionという言葉にさかのぼることができるとのことです。ちなみに、すでに日本語としても定着している「セピア」が「烏賊の墨」という言葉から来ているというのは皆さんご存知ですよね。

パイプの世界ではsepioliteよりもMeerschaumのほうが通りが良いようで、日本でもメシャムと呼ばれているようです(ドイツ語の発音だとメーアシャオムのほうが近いかな)広辞苑の説明にもあったように、多孔質であるため熱を伝えにくく、パイプの素材として珍重されるそうです。使い込むと、ニコチンやタールが染み渡ってなんともいえない飴色を呈するのだとか。

逆に言えば、色んなものを吸着しやすい素材というわけですよね? ゲイツさんたら、軸の部分に血を擦り付けちゃってパイプの価値が激減していないか心配です。

次回は映画に出てきた英語じゃない言葉たちについて何回かに分けて語ってみようと思いま〜す。

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【2005/08/25 16:05】 | National Treasure小ネタ | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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